株式投資から学ぶもの

前回、株式投資の忘れている株主という観点を述べてみた。

 

株式投資というのは、実にさまざまな事柄を学べるものだと思う。

ただの金融商品のひとつなどと思う人は、株式投資の魅力をまだ体験してないと思われるのだ。

 

前回、格言をさいごに記したが、株式投資において、あのような精神修養にもなる。

また、決断力など論理性の持ち方も変わって来る。

さらに、株式を見ることによって社会や政治に関心が高くなる。

 

株式というのは不思議な商品で、たいていの商品は安くなれば多くの人が喜ぶ。

いわゆるバーゲンセールというものだ。

しかし、株に関しては安くなると多くの人が悲観する。目を背けてしまうのだ。逆に高くなれば喜ぶ。

 

ここに株と人生は符号する。

 

人生においても絶好調と思う時は何をやっても上手くいくように思える。ある意味、幸せの頂点にあるといってもいい。そういう時、多くの人が陥るのがついつい天狗になってしまうことだ。まさに有頂天。謙虚さもなくなってしまう。偉そうに振る舞う。

そんなときつまらないきっかけで躓(つまず)く人を私はたくさん見て来た。

そして下り坂を転がるように落ちて行く。

そのどん底で何を見つめるかで人の将来はまた変わる。

 

まさに株式も同じで天井をつけたら、あとは下るだけ。

しかし、いつまでも下がるわけではない。その逆で天井だってどこまでもというわけでもない。

天井がどこにあるかわからないように底もどこにあるかわからない。

人生と同じように山あり谷ありが相場なのだ。

 

それを格言で言い表したものが前回の格言である。

 

株式投資は、社会勉強のみならず、人生まで語ってくれる。

 

投資という観点から、FXや仮想通貨などいろいろあるが、株式ほど面白くかつ奥の深いものはない。

 

ここまで哲学的なことを述べてきましたが、次回は相場の波について語ろうかと思います。